大型で複雑な部品やツールの漏れ検出の課題への取り組み
ユーザーの手元で直接リーク検出結果を確認
大型または複雑な部品やツールを扱う場合、漏れ検出はますます困難になります。タービン、圧力容器、タンク、そして商業用ビル、船、航空機、半導体製造装置用の大型HVACシステムは、広範囲にわたるシステムの例です。従来のリークディテクターは、このようなテスト対象の効率要件を満たすには不十分であることが多く、非効率で不完全なテストにつながります。大型システムの漏れ検出でよくある2つの課題と、INFICONの産業用漏れ検出ソリューションがそれらに効果的に対処する方法を見ていきましょう。
課題1：長いケーブルで部品の隅々まで届ける
大型または複雑な物体をテストする際、そのサイズが大きいために、システム内のすべてのエリアに届くように長いケーブルが必要になることがよくあります。延長プローブや長いケーブルを使用する際の一般的な懸念は、信号がディテクターとテスト対象物の間のケーブルに沿って移動しなければならないため、応答時間に影響が出る可能性があることです。これにより、リーク検出プロセスが遅延し、精度が低下する可能性があります。
「部品に複数の潜在的なリークポイントがあると仮定してみましょう。個々の漏れに対する反応時間は速くなければなりません。そうでなければ、ユーザーはスキャンが速すぎて、漏れ箇所をすでに通り過ぎた後に信号が届くというリスクがあります。」とINFICONの北欧担当セグメントアカウントマネージャーのAndreas Karlssonは説明します。
Sensistor® Sentrac®水素リークディテクターは、センサーを手持ち型プローブの先端に直接統合することで、この課題を克服しています。この設計により、従来の低流量リークディテクターに通常伴う信号の遅れが解消され、オペレーターが3メートル、6メートル、あるいは9メートルのどのケーブルを使用しているかに関わらず、一貫した信頼性の高い応答時間を確保します。
さらに、ハンドプローブのケーブルの長さが十分でない場合や絡まりやすい場合には大型の対象物の周囲で漏れを検出することは困難です。 このような状況に対応するため、Sentracでは、固定された作業場から完全に独立した、バッテリー駆動のポータブルモデルを提供しています。 軽量で移動が容易なこのモデルは、電源コードを必要とせず、生産ラインや検査場所の間をシームレスに移動することができます。 特に、可搬性と最適な性能が不可欠なサービスやメンテナンス作業に役立ちます。
高感度が求められる産業用漏れ検知用途において、UL シリーズのヘリウムリークディテクターは、半導体製造ツールの漏れ検査という課題に、SMART-Spray ヘリウムスプレーガンの導入により大きく取り組みました。この革新的なスプレーガンは、完全にワイヤレスのソリューションを提供し、長いケーブルや絡まったガス接続ホースの不便さを解消し、ヘリウムによる漏れ検知を画期的に簡単にします。
課題2：計測器画面での結果表示
大型または複雑な物体の検査におけるもう一つの課題は、漏れ検出作業中に機器の画面を監視することが難しいことです。物体のサイズや形状により、オペレーターがディテクターの近くにいて結果を確認することが困難な場合が多く、かつ漏れ箇所を正確に特定することが妨げられます。
SentracのハンドプローブとSMART-Sprayガンは、この問題を統合ディスプレイで解決します。このディスプレイは、オペレーターの手元で漏れ検知結果を直接表示します。この機能により、メインのディテクターのそばに留まる必要がなくなり、必要な情報をすべて手元で確認できるようになります。また、オペレーターは不必要な往復移動をせずに漏れ箇所を迅速に特定し、対処することができ、時間と労力を節約できます。
あらゆるテストプロセスには、それぞれ特別な要件があります。大型または複雑な部品の漏れをテストするには、長いケーブルで対象物のすべての領域に届くようにすることから、検出結果を効果的に表示することまで、独特な課題があります。INFICONのソリューションは、課題に関わらず効率的で正確な漏れ検出ができるように設計されています。
漏れ検査の対象は大型部品または複雑な部品ですか？
より効率的なソリューションをお探しなら、Sentracのバッテリー式モデルとSMART-Sprayヘリウムスプレーガンをご覧ください！
当社の製品とアプリケーションについてもっと知りたいですか？
当社のニュースレターでは、最新の製品、アプリケーション、今後のイベント、その他の興味深いニュースを定期的にお届けしています。